2011年10月09日

「行使価格1円」 株式報酬型ストック・オプション

日経新聞2011/10/7朝刊記事です。
「ストックオプション、「行使価格1円」急増 企業、役員退職慰労金代わりに活用」
記事要旨:
・行使価格が1円の株式報酬型ストック・オプションの発行が、米コンサルティング会社タワーズワトソンの調べによると、6月末までの1年間に、役員や従業員に与えた上場企業は前年同期より18%多い200社強に達した
・役員退職慰労金の代わりに活用する企業が増加
・実質的にタダで株式をもらえる権利といえ、景気低迷などで株価が下落しても報酬としての価値が残るのが特徴
・一方、ストックオプションの制度そのものが「株式価値の希薄化につながるためやめた」(ユニプレス)という企業も

役員報酬の支給は、通常の役員報酬に加え、役員の退職金として役員退職慰労金により行う上場会社が多かったのですが、役員の退職慰労金は年功的要素が強いため、徐々に株主から厳しい視線を受けるようになってきました。そこで、株主との利害を調整しやすいよう株式を対価とした報酬制度が導入されるようになり、「行使価格が1円」というストック・オプションが登場し、これを導入する会社が増えてきているという背景の記事です。
役員慰労金を廃止し、その原資をストック・オプションに振り替えるイメージです。新株予約権の払い込み額として「割当て対象の取締役に対し、当該新株予約権の発行価額相当額の金銭報酬を支給することとし、当社に対する報酬請求債権と、新株予約権の払込債務とを相殺する」としている例がほとんどとなっています。

「行使価格が1円」で役員等に付与されるストック・オプションを一般に「株式報酬型ストック・オプション」と呼びます。「行使価格が1円」ということは、報酬の対価の支払い方法として株式を支給するということと経済的にはほとんど同じなので、「株式報酬型」と言われます。

「株式報酬型ストック・オプション」は、税務や会計はどうなのでしょうか。

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2011年07月19日

BRICsから「グロース・マーケッツ(成長市場)」へ(ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント会長 ジム・オニール氏)

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新興国と呼ばれる今後の成長国についての以前の記事のアップデートです。
2010/12/28 BRICs、VISTA、NEXT11 、MENA とは
記事リンク:http://money-learn.seesaa.net/article/176427394.html

2001年に、ブラジル、ロシア、インド、中国の4大新興国を「BRICs」と名付けたのはジム・オニール氏でした。

ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント会長のジム・オニール氏は、2011年初頭に、もはやBRICsは新興市場とはいえない規模に成長したとし、BRICs 4カ国にトルコ、メキシコ、インドネシア、韓国を加えた8カ国を「Growth Markets(グロース・マーケッツ:成長市場)」として再定義しています。
グロース・マーケッツとした国々を従来の新興国と区別するための基準としては、その規模に着目することとし、世界のGDPの最低1%を占めることを条件としたとのことです。グロース・マーケッツで上った4カ国は、2007年3月28日の経済予測レポート『More than an Acronym』の中でNEXT11として挙げられており、NEXT11のうち成長性と経済規模から注目すべき4カ国とも捉えられるのかと思います。

東洋経済のジム・オニール氏へのインタビュー記事で、記事中で、
「(グロース・マーケッツ(成長市場)」と新たに定義し直した理由は)これらの国々に絶大な経済的な機会が存在するからだ。私は、これらの国々はもはや「エマージング・マーケッツ(新興市場)」ではないということを人々に理解してほしいと考えている。新興市場というと歴史的に小規模でリスキーという認識がある。しかし、そうした認識はもはや誤っている。」
「われわれは、世界のGDPの1%以上を占める国(先進国を除く)を成長市場として定義している。成長市場8カ国で2010年における世界全体のGDPの23%を占める。過去10年で成長市場8カ国のGDPは20兆ドル増加した。日本を新たに4つ分つくり出したのと同じだ。2020年までにBRICs4カ国だけで世界のGDP成長のほぼ50%を占めるだろう。」
と説明しています。
(参考)東洋経済 2011/6/30
BRICsはもはや「新興市場」ではなく「成長市場」、投資しないことがリスクだ――ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント会長 ジム・オニール
http://www.toyokeizai.net/business/interview/detail/AC/d1950579c6fa45226ae178fd800bdc9a/page/1/

2011年6月15日に、「“成長市場”から今後の投資機会をとらえる」というタイトルの投資信託セレクション特別セミナーがマンダリンオリエンタル東京で行われ、「2011年 成長市場を見通す 〜BRICs・NEXT11の実力と新市場の展望」との題目での基調講演、「ジャーナリスト池上彰が投資機会の“今”を探る」との公開取材が行われました。
特別セミナーの様子は、日経新聞のライフプラン充実プロジェクトに掲載されています。
日本経済新聞 ライフプラン充実プロジェクト:http://ps.nikkei.co.jp/lifeplan/special_seminar2/index.html
(池上彰氏のインタビューで興味深いのは、BRICsという名前の由来。ジム・オニール氏より、「れんが(Brick)から来ています。家を建てるときにれんがを積み上げていくように、これからはこの4カ国を基礎によりよい経済、よりよい世界を築き上げていこう、という意味を込めて意図的にこの順番にしました」とのことです)

基調講演の中で、どのように算出・選定を行っているのかが語られています。
国の将来性を計る目安は潜在経済力で、労働人口の規模と生産性がそのベースとなります。ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント社グループでは潜在経済力の目安としてGES(Growth Environment Scores:成長環境スコア)という指標を導入し、持続可能な成長性と生産性を数値化しているとのことです。

GESは、持続可能な成長性と生産性を把握する上での有益な目安となります。これは、13の異なる変数を設定し、10を最高点として0から10まで各変数に関するスコアを採点して均等加重したものを指標としています。
13のは下記のものを使用しています。
(マクロ経済の安定性)
1.インフレーション
2.政府の財政赤字(対GDP比率)
3.対外債務(対GDP比率)
(マクロ経済の成長性)
4.投資率(対GDP比率)
5.経済の開放度
(技術力)
6.電話普及率
7.パソコン普及率
8.インターネット普及率
(人的資本)
9.中等教育の年数
10.平均寿命
(政治環境)
11.政治の安定度
12.法の支配
13.汚職




動画では、ゴールドマン・サックス・アセットマネジメントのホームページ(TOP > スペシャル インタビュー > ジム・オニール)へのインタビューの中で、新興国とその成長性について語られています。
ジム・オニール "成長市場"のご紹介〜新興国市場を再定義する〜(動画 5分47秒)
http://www2.goldmansachs.com/japan/gsitm/column/emerging/interview/GrowthMarkets.html
グロース・マーケッツに挙げた成長国以外にも注目すべき興味深い国々があるとし、ナイジェリアを挙げ、「今後20年、30年で、ナイジェリアは成長国のグループに近づくでしょう」とも語っています。

ゴールドマン・サックス・アセットマネジメントのホームページ(TOP >投資情報 >ジム・オニールの視点)にてジム・オニール氏のコラムが掲載されており、定期的に更新されています。。
ジム・オニールの視点:http://www2.goldmansachs.com/japan/gsitm/report/jim/
2011年7月19日現在、2011年で本記事に関連するコラムは下記のものが挙げられるかと思います。
2011/7/7  中国、中国、中国
http://www2.goldmansachs.com/japan/gsitm/report/pdf/viewpoints_36.pdf
2011/3/10 ブラジルが世界第5位の経済国に。これで2勝、あと2つ
http://www2.goldmansachs.com/japan/gsitm/report/pdf/viewpoints_21.pdf
2011/2/8  世界の新しい捉え方
http://www2.goldmansachs.com/japan/gsitm/report/pdf/viewpoints_18.pdf

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posted by ASK at 23:15| Comment(0) | TrackBack(3) | キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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