2017年07月09日

インデックス投資ナイト2017 今年も盛況でした!

2017年7月8日(土)、インデックス投資ナイト2017が盛況に終了しました。
開催場所である東京カルチャーカルチャー(カルカル)がお台場から渋谷へ移転し、交通の便も良くなりました。
140人ほどの参加者に来場いただき、盛り上がりました。
今回は、例年にならったブロガー座談会や有識者座談会に加え、金融庁の来賓ご挨拶やGPIFの運用者への質問セッションなど、盛りだくさんのプログラムとなりました。(私はタイムキーパー係をいたしましたが、ほぼタイムスケジュール通りに流れてよかったですw)
プラグラム内容はこちら(公式ブログ)

最後の今回ご登壇者によるフォトセッションでの記念撮影写真です。
170708 インデックス投資ナイト2017.jpg
手前の座っている列の左から、第三部有識者座談会のご登壇者のカン・チュンドさん(晋陽FPオフィス代表)、草刈貴弘さん(さわかみ投信最高投資責任者)、生方洋さん(明治安田アセットマネジメント営業企画部 課長)、山崎元さん(経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員・株式会社マイベンチマーク代表)。
後ろに立っている列は左から、田口明日香さん(金融庁 総務企画局 政策課)、今井利友さん(金融庁 総務企画局政策課)、森新一郎さん(GPIF 投資戦略部次長・広報責任者)、つらお(吊られた男)さん(吊られた男の投資ブログ (インデックス投資))です。ブロガーはつらおさん以外は顔出しNGということで、つらおさんのみ参列しています。

ツイッターとも連携し、前方スクリーンには随時ツイッター投稿も流しながらの進行で、当日の雰囲気はtogetterでまとめられています。
インデックス投資ナイト2017 #インデックス投資ナイト #カルカル

今回は、「いいちこ俸」という、参加者がボタンを押すと押した数が集計される機器も導入しました。棒が120本なので参加者より少し少ないのですが、大よそどのような方に参加いただけたかも分かりました。
会場の感じでは、例年よりも皆さん若いような(平均30代くらい?)、女性比率が少し上がったかな?(と言っても1〜2割程度ですが)という感じでした。

「いいちこ俸」での質問集計は以下のような感じです。
・第一部 投信ブロガー座談会「インデックス投資ブロガーは実際どうやって投資してるの?」にて
インデックス投資ナイト初参加 86人
インデックス投資ナイト5回以上参加 14人
インデックス投資している人 77人
・第二部 特別ゲスト登壇「GPIFの森さんになんでも聞いてみよう!」にて
GPIFを知っている 88人
・第三部 有識者座談会「インデックス投信の課題とアクティブ投信の可能性」にて
アクティブファンドを保有している 48人

第一部 投信ブロガー座談会は、仕切りの上手な安定のつらおさん司会のもと、主婦でDCや積立投資をしているスバルさん(スバルママのおかねのはなし)や、セミリタイア状態の「仙人」(グラサンと付け髭で登壇)のNightWalkerさん(NightWalker's Investment Blog)、りんりんの愛称で祖父から受け継いだ株の話や保有している個別株(日本郵船)への愛を語る菟道りんたろうさん(The Arts and Investment Studies)といった、それぞれ異なる立場や考えがうまく融合してよかったなーと思いました。
つらおさんは「毎月10分のチェックで1000万増やす! 庶民のためのズボラ投資」という本を出版するとのこと。(3次会で内容や出版の経緯などいろいろ聞きました)

第二部 特別ゲスト登壇「GPIFの森さんになんでも聞いてみよう!」では、20分という時間の中、一問一答のような感じで6〜7人の質問に答えていただきました。
印象的だったのは、新聞報道等では、資産が増えた時は無風で資産が減った時には大々的に取り上げられることについて、「叩かれるのは慣れていて、スルー力が大事」という回答。マーケット変動次第なので、一喜一憂していえも仕方がないので、それはそうだろうなと思いますが、中の人の声として聞く機会もないので面白かったです。

第三部 有識者座談会「インデックス投信の課題とアクティブ投信の可能性」では、カン・チュンドさんのテンポよく本質をうまく整理する司会のもと、アクティブ運用会社のさわかみ投信の草刈さん、明治安田アセットマネジメントの生方さん、他人へアドバイスする立場ではインデックス投資が合理的だという山崎元さん(経済評論家)の皆さんにディスカッションいただきました。
以下、個人的なメモです。
・インデックス投資は市場にいるあまねく会社が投資対象になってしまうが、不正をしたりする会社や良くない会社へ投資してしまうことは「仕方がない」。悪いことが明るみに出ていないだけの会社も相当数いるはずだし、良いか悪いかの判断を引くのも難しい。何よりも事前に悪い会社(悪いことが明るみになって株価が下がる会社)を見抜くことは難しい。
・悪い状態から改善する場合はパフォーマンスがプラスになるということもある。
・ただ、悪徳企業に投資しないインデックス、議決権行使を積極的にするインデックスというのもあっていいのでは。(*この点について、3月の日興アセットマネジメントの意見交換会で、日興アセットマネジメントの今井さんが議決権行使はアクティブファンドでの検討をもとに統一して行っており、インデックスファンドもアクティブファンドのリソースを使っている、これはこれでどう考えるべきか、というような話を思い出しました。今後、何らかの改善策等もうまれていき、有意義なインデックス運用という姿も出てくるかもしれません)
・不祥事があったり市場が荒れている状態の方がアクティブファンドの腕の見せどころではある。
・日銀の量的緩和により株価が底上げされている状態について、結局そういう状況を所与の中でチャンスを探すしかない。いつの時代もアルファを探すのは難しい。日銀の量的緩和の先にマーケットの混乱がありそうな予感は、皆さん思っておられる様子。
・明治安田アセットマネジメントは「低コストアクティブファンド」を投入した。長期的に採算が取れるように育てたい。残高を増やす以上に運用コストを下げる方法はない。
参考:SBI証券「明治安田アセットマネジメントから7本の低コストアクティブファンドが登場!」(2016/12/21)
・さわかみ投信の特徴は、100銘柄程度に投資対象を絞り、売買回転率が5%とかなり低くしている。売買回転率は見えないコストを生む。草刈さんが投資責任者になって、300銘柄から100銘柄へ絞った。
・山崎さんより、「投資運用会社要覧」というのを見ると、料率表など運用会社のポリシーが載っているので見てみると良い。

懇親会も、多くの方に残っていただき交流と色々な方とお話できてよかったです!
金融庁の方は積立NISAの推進部署とのことで、個人投資家向けに開催した意見交換会を過去3回ほど開催しているようですが、次回は7月26日(?)予定で、9月にも週末に大きめのイベントを予定されているとのアナウンスもありました。

というわけで、あっという間でしたが楽しかった!
ご登壇者・ご参加者・実行委員の皆様、改めましてありがとうございました!







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2017年07月05日

「東証マネ部!」にインタビュー記事を掲載いただきました。

「東証マネ部!」さんにインタビュー記事を掲載いただきました。
東証マネ部!:投資ブロガー・ASKさん「失敗の仕方さえ学べば、投資は怖くない」(2017/06/26)

「投資ブロガーが語るリアル体験」というコーナーで、これから投資を始めたい人や投資初心者に向け、投資の心構えや自分の投資スタンスや過去の投資経験等について個人投資家が経験談を語った記事を特集するというシリーズのようです。
他のインデックス投資ブロガーの面々の皆さんのインタビュー記事も掲載されていて、ブログとは違う一面も見れて面白いです。

「東証マネ部!」は、東京証券取引所が運営する、身近なお金の話から、プロが教える資産形成のノウハウまでわかりやすく解説し、加えて、ETFを活用した資産形成法も紹介するサイトとのことです。

株式市場の中心である東証の運営するサイトにインタビューを掲載いただくなんて、個人投資家として素直に嬉しいですね(笑)。
3月に日興アセットマネジメントで行われた「ETF投資懇親会」でも東証上場のETFの流動性改善や商品多様化、使い勝手向上に向けた個人投資家との意見交換でも東証の方が「東証マネ部!」の話をしていましたが、ETFを活用した資産形成のリテラシー向上に東証としても力を入れているようで、少しでもお役立ちできれば嬉しい限りです。(業務が忙しい最中でブログに書き損ねたのですが、運用会社・取引所視点から見るETFというもののあり様が非常に興味深く、勉強になりました。)

インタビューの流れは、ライターさんに来ていただき、投資遍歴や自分の投資についての考え方について質問に答える変わりにお話させて頂きました。
もともと30分という時間設定だったのですが、1時間ほどお話しました。
とりとめのない話を記事でコンパクトにうまくまとめて頂いたライターさんはさすがその道の仕事をしているだけあるなーと思いました。
投資(資産運用)については、自分のあらゆる分野で最も語れる自信のある自分としては、投資(資産運用)の話を存分に出来て楽しい時間でした。

これから投資を始めたい人や投資初心者に向けて、ということで、投資方針とか投資方法のようなテクニカルな話よりも、資産運用についての考え方をなるべくお話しました。
色々言いたいことは尽きませんが、インタビューで語ったことのベースの考えです。

・まずはトライしてみる。失っても問題ない金額で(本当はちょっと痛いくらいの金額を張る方がいいけど)。
最初から「資産形成しよう」といように高尚な心意気で資産運用を始める必要はないと思います。分からなくてもいいから、とにかく口座を開いて何か取引してみる。株でもFXでも先物でも、何でもよくて、インデックスファンドの積み立てやETFで長期投資、というところから入る必要もないと思います。
少々乱暴ですが、市場や経済がどういうものかを早いうちに知ることが大事で、習うより慣れろ、です。投資を続けていて何かの取引で損をしないなんていうことはないので、資産額が小さいうちに損しておいて、過度な損失への恐怖を取り除くことが結構大事なのではないかと思う次第です。
また、巷では短期投資=ギャンブル=悪、長期投資=健全で正しいもの=善とよく言われますが、そんなことはありません。繰り返しと、時間の経過の中で、利益がなかった投資=悪、利益を得られた投資=善です。

・投資が本業ではないビジネスマンは資産運用とどう向き合うか
長期的な資産形成の変数は以下の要素で決まります。
(現在の貯蓄 + 収入 ‐ 支出)× 資産運用力
変数へのインプットは、知識・経験・労力(投入時間)です。これらのインプットリソースを「収入」と「資産運用力」のどちらに割り振るかですが、現在の貯蓄が比較的小さく、将来の収入が大きい世代は「収入」に力点を置くべきかなと思います。セミリタイアできるくらい余裕があれば別ですが、20代〜40代くらいのうちは、仕事(本業)>>>資産運用にリソースを充てる方が合理的でしょう。資産運用力は知識と経験の積み上げですから、早いうちから自分に合った範囲内で少しずつ高めておくと、良いのでしょう。

他にも「待てることの強み」などありますが、おいおいと。

思えば、自分の投資経験も結構な期間を経てきたもんだなという気もします。
テクニカルな話でなく、もっと原理原則や基本に立ち返った整理を、今までの自分なりの知見のようなものをブログにしたためていこうかなという気もしてきました。

・2015/8/22 私の今までの投資遍歴(3) 銀行からの定期預金キャンペーンのお誘いと金融商品セールスを受ける
・2015/8/18 私の今までの投資遍歴(2) 2000年半ば ライブドアショック前後から・パリバショック前後まで
・2015/8/16 私の今までの投資遍歴(1) 〜2000年前半〜






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