2017年01月04日

【2017年】新年のご挨拶と本年の運用方針、昨年のふり返り

あけましておめでとうございます。
年を重ねるたびに月日が経つのが早くなります。ただ、ふり返ってみると1年というのはそれなりに長い期間なので、やるべき事とやめるべき事を決め、時間リソースを有効にし、自身のライフスタイルを充実・向上していきたいものです。
資産運用でお金を殖やしたいというのも同様、お金は人生の手段であって目的ではありません。お金はどれだけ持っていても墓場に行くときには何の役にも立ちません。資産運用のリターンは投下した資金に対するリターンが当然ながら最も重要ですが、個人投資家にとっては投下した「時間」に対して長期的に効果的なリターンを上げていくことを考えることも大切であると、この数年において私は考えるようになりました。それゆえでの、長期目線でのグローバル分散投資の実践でもあります。
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2016年は面白いマーケット動向でした。年初の1月から株価、ドル円が大幅に下がっていき、Brexit、アメリカ大統領選挙では一時的に大きな下落があったもののすぐに戻していき、結果的にはトランプ政権の誕生が起点となり、年間の変動幅は大きかったものの、年初とそんなに変わらない日経平均・ドル円為替となりました。
長期投資のポートフォリオは秋口まで2016年はあまり良くない1年になるのだろうと思っていたら、終わってみれば好転し、悪くないパフォーマンスとなりました。長期投資は私にはまだ20-30年は続いていくので、単年度の損益というのはあまり重視するポイントでもありませんが。
個人的には、下げたところの追加投資などを少しずつしていたら長期投資用の証券口座のキャッシュ残高が少なくなってきたので、証券口座への資金移動や、証券口座内のポートフォリオ調整をタイミングをみて若干行うかもしれません。(原則、長期投資用の証券口座へいったん入れた資金は、引き出さないこととしていますので、口座間のキャッシュの資金移動も検討の上で実行します)
Brexit、アメリカ大統領選挙では、結果として損をしなかったから少々の利益で良いかと割り切ってはいるものの、少し儲けそこなったなという反省もあります。大きなイベントがあり、大方の予想と逆行する結果が起き、大きなマーケットインパクトが生じたものの、すぐにあっさりと戻していきました。私を含め「さらに下がったら(追加)投資しよう」と思った人も多かったのではないかと思いますが、そういう状況で、さらにスケジュールが事前に分かっているイベントだったので投資家達のリスク管理が準備されていたのかなと想像しています。Brexitの時以上にトランプ勝利時のマーケットの戻りが早く、難しいものだなと思いました。
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マーケットの動きは後解釈はいくらでもできますが、やはり事前やその最中には測りかねるものです。あまり無茶せず淡々とストレスなく続けて、長期でこつこつリターンを取れれば良いというスタンスです。投資では、儲けること以上に大損失しないことが重要です。
そこそこ十分な投資リテラシーを身に付ければ、あまり他人の言説などは気にならなくなりますが、マーケットに関して予想のたぐいのほとんどは手相占いレベルです。トランプ勝利になったら「もしトラ」などと、メディア等を通じてのあらゆる専門家の予想はマーケットの混乱(下落)でしたが、現実に終わってみればそんなことはありませんでした。私は、選挙前に、資産運用業界のプロに属する何人かに「トランプは米国第一政策なのだから、トランプが勝ったら実は円安ドル高にならないか?」と振ってみたことがありますが、一笑に伏されながら「リスク回避の円高が起きるに違いないだろう」と言われました。(当日の動きに関して言えば円高で正解でしたし円安ドル高は米金利上昇が要因でしたが、私は選挙当日の瞬間に大量にドル買いできたような天才ではありません)

2017年は、トランプ米大統領誕生の新政策や様々な言動に絡まって、地政学的動向が大きなテーマとなるでしょう。トランプ政権がうまくやるかどうかはまだ誰にも分かりませんから、早い段階で何らかの方向に賭けた予想に基づいて反対に行ったときに大きな損失を生むポジションをむやみに立てるのは慎重になった方がいいかと思っています。
アメリカをはじめとする世界の金利動向、日米欧の金融政策、欧州では重要選挙も多くユーロ圏動向、中国経済のおかしさが露呈しないか、イスラム国が何かしでかさないか(トランプ新大統領が大いに挑発していて気にはなります)、いろいろな変化が起こりそうな1年の予感です。
日本では日銀の金融政策の金利操作やETF買いによる神通力がどうなっていくか、中期的な方向性を見ていく上で2017年は見逃せない1年になるかもしれません。

IT・インターネットの発展によって世の中の情報流通やワークスタイルまで大きく変化していきましたが、さらなるテクノロジーの進歩により、今後数年から数十年にわたり、IoT、AI、ロボット、ライフサイエンス(ゲノム)、VR/ARという文脈とともに、世の中は発展していくことが見込まれます。
投資の長期的なリターンは経済的な成長が源泉ですから、長期的なグローバル経済の流れやビジネス動向を知れる限り知っておくことは資産運用のあり方を考える上でも落とせないポイントです。

投資方針は、長期目線でのグローバル分散投資を軸に、従前より特に大きな方針変更はありませんが、長期運用のポートフォリオはごちゃごちゃ動かさず悠然としておき、大きな変化があった時、間違いを認識した時、投資対象の価値と価格の乖離を認識した時などがあると取引に動く可能性があります。引き続き、平時の資産運用の時間配分は極小にとどめ、本業の業務に集中し、年に1〜2回の大きなマーケット変動とチャンスがあったら少し投資のお仕事かなという感じです。

オプションの活用や、VIX先物に連動するVXX(1552)やXIV(2049)は時間と余力があれば勉強してみたい素材です。研究の上、XIV (2049)は、NISA口座を使って遊んでみるのもありかもと少し考えています。

長期の資産運用は最後のゴールの時点で生き残っていないと意味がありません。生き残るためには、まずは死なないことです。
私のポリシーには、資産全体では、キャッシュ比率には余裕を持っておき、暴落時にも耐えられ、さらに暴落時に追加投資できるようにしておくという基本スタンスもありますが、リーマン・ショック級の暴落というのは、今後あるのかどうか、あるならいつ起こるのか、人生で何回起こるのかなど分かりようもなく、平時の備えをどうすべきかという問題について最近少し考えていますが、今以上のこれといったアイデアは見いだせていません。考えが進んだらまたブログで報告したいと思います。
個人型DC(iDeCo)は月額上限68000円を積み立てていますが、配分は、先進国株式40%、新興国株式30%、預金30%にしています。預金30%は暴落時に振替用と思って始めたのですが、今すぐ配分を変えるつもりも特にないものの、これもどうしようかと若干思案中です。

今年も楽しい1年になりそうです。
GOOD LUCK!






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