2015年の幕が開けました。新年あけましておめででとうございます!
昨年を振り返ると、仕事とブログ運営のパワーバランス上、ブログの方が余力を出せなかったのが残念でした。年末に少し時間の余裕があったので、連続してブログ記事のアップが出来ましたが、ブログは継続していくことが大事なので、無理のない範囲でとはなりますが、定期的に頑張っていこうと決意新たにする年初の今日この頃であります。
まあ、私のブログ更新を楽しみにされている方などいないかもしれませんが(笑)、激励のお言葉の少しでも頂けるよう精進して参りたいと存じます。
年末にアップした「銀行の投信販売現場に行ってきました。親が銀行のお客様(上カモ)だった!」はいつもより多くの方に楽しんで頂けたようで、また、興味深いフィードバックを得ることも出来ました。この件の行く末については、記事に出来ることがあればしていきたいと思います。
さて、正月に2014年末のポートフォリオと運用状況について整理をしましたので、所感と合わせて本稿としたいと思います。
・資産運用の基本ポリシーなど
私の運用方針は、長期志向によるグローバル分散投資です。
まだまだ老後と言われる年齢までは30年はありますので、長期スパンで考えます。
また、仕事の発展に集中できるよう、資産運用になるべく心理的なストレスを掛けたくないのと、日常的な労力を極小化すること(短期的なマーケット動向をなるべく気にしない、投資のプロと勝負しない)を重視しています。
ゴールはインカムゲインによる安定収入を確保できる状態に持っていくこと。まだまだゴールへの道のりは遠いのですが、いかに早く達成できるかどうかでは、今が大事な時期と思っています。
趣味としてマーケット状況はウォッチをしていますが、私の長期投資の志向では、日々の情報のほとんどはノイズですので、大きな流れと経済の方向性の観察に注力をしています。
より詳しくは、末尾にある過去記事等でも書いていて、大きなスタンスの変更はありません。
2014年は、資産運用に掛けた労力は生活の中での3%未満です。売買はほとんどしませんでした。
・2014年末のポートフォリオ
2014年末のアセットクラス別のポートフォリオ(リスク資産部分のみ)は下記の通りです。

2013年末までの軽減税率適用のため、2013年に日本株やJ-REITの一部を売却した一方で2014年に新規投資をあまり行わなかった結果、現在、投資可能な待機資金が金融資産の42%あります。生活上の資金を含んでいるので、全てが投資に回す予定はないものの投資余力がかなり大きい状況になっています。
米国株関連のウェイトは上げようと思っていたのですが、米国株指数が調子良く上って行った結果、好機を掴めず待機資金のままになっています。
保有銘柄は大よそ下記の通りです。ETFが中心ですが、現在のようにインデックス投信が充実する前から投資をしているだけで、ETFがインデックス投信よりも好みなわけではありません。
@J-REIT
J-REIT(ETF(1343)と個別REIT 7銘柄)
A日本株
個別株 7銘柄及び投資信託 2銘柄
B先進国株式
SPY SPDR S&P 500 ETF
EFA iシェアーズ MSCI EAFE ETF
PFF iシェアーズ 米国優先株式 ETF
米国株個別株(2銘柄)
C先進国REIT
IFGL iシェアーズ 先進国(除く米国) REIT ETF
IYR iシェアーズ 米国不動産 ETF
D先進国債券
PIMCO TOTAL RETURN FUND
E新興国株式
VWO バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF
EEM iシェアーズ MSCI エマージング・マーケット ETF
2801 iシェアーズ・MSCI・チャイナ・インデックスETF
2823 iシェアーズ・FTSE・A50・チャイナ
2846 iシェアーズ CSI300中国A株インデックスETF
2836 iシェアーズS&P BSEセンセックス・インディア・インデックスETF
EWZ iシェアーズ MSCI ブラジル・キャップト ETF
LRUS リクソーETF ロシア
3087 dbxトラッカーズ・FTSEベトナム UCITS ETF
EIDO iシェアーズ MSCI インドネシア ETF
フィリピン株式の投資信託2本
(*数字は中国株のものです)
F新興国債券
野村インデックスファンド・新興国債券・為替ヘッジ型
G外貨(FX)
豪ドル
南アフリカランド
Hバランス型
トレンド・アロケーション・オープン
・パフォーマンス
私は必ずしも機械的に売買をしているわけでもないので、あまりパフォーマンスを定期的にブログの記事にするべきかどうかは悩ましいところです。性格の問題もあるかもしれませんが、定期的にブログの記事にすると、カッコつけよう(マーケットを短期的にオーバーパフォームしよう)という気になり、リスクの取り方に変化が生じたり短期的な損益に目がいってしまう可能性があると思うからです。
というわけで、今後どうするかは未定ですが、今回は実験(?)の意味でもブログネタにしてみようと思います。
下記は、メインで使用している楽天証券での過去3年間の資産残高の推移をグラフにしたものです。(全てを統合したものは作成していないため楽天証券のみ)

一見、右肩上がりで調子良いように見えますが、アベノミクス相場で上がっただけです。バイ&ホールドのパッシブ運用が基本スタイルなので、マーケットが良ければ上がるし、悪ければ下がるものです。
そういう意味で、2014年の円ベースでの各アセットクラスのリターンは概ね悪くなかっただけに、待機資金が多いことは機会損失を発生させています。
余力がありすぎることは、強気に思いそうな今のマーケット状況では微妙です。
ただ、現状では資産運用へ費やす労力割合が少ない中、マーケットに不測の事態が発生しても十分に対処でき、短期的な変動を気にすることなく、上がれば資産は増えるし、下がれば新規投資機会が生じるかもしれないのでチャンスかも、ということで心理的に居心地が良いのも確かです。
居心地の良さという意味では、含み益の状態かどうかということもあります。私の場合、含み損益の有無を売買の意思決定には反映させません。利食うために売ることもなければ、含み損を塩漬けにもしません。ですが、人間として、含み益の状態の方が精神衛生上良いのは間違いありません。
アセットクラス別には集計していませんが、保有区分別には、含み損益は、日本株(円建て)+72.7%、J-REIT(円建て) +140.7%、米国株(USドル建て) +49.3%、中国株(円建て) +55.5%、アセアン株(USドル建て) △15.8%、投資信託(円建て) +4.3%、FX +155.1%です。
アセアン株の中身はロシア株なので、2014年に一気に悪化しました。金額が小さいのもあり全体への影響は軽微ですが、2009年に買ったものが一時期はハイパフォーマンスだったのが一気に下がりましたね。逆に、中国株やインド株は今いちだったのが2014年に良くなったりして、やはりマーケットは難しいし分散は大事だと思うものです。
心理的な居心地ということを語りましたが、もちろん、経済合理的には含み損益がどうかよりも、今の時価がどうかだけで資産状況を考えるべきです。
一方で、資産運用は長期的な資産形成のロングランであるということを考慮すると、精神的なストレスを軽減しながら、しっかり継続していき、目標に見合った成果を出すことが大事と考えます。
経済合理性に欠けた行動は取るべからずとメディア等で解説されることもありますが、経済合理性だけで資産運用方法の是非を語るのは乱暴な面もあると私は思っていて、実務上のガイドラインとしては、むしろ「合理性」と「心の問題」は、どうバランスを取っていくかは、人それぞれで答えは違いますが、重要なテーマであると考えています。合理的であることが心でも納得できるようになると、資産運用の成果は良くなる可能性が高いのも間違いないですが。
・今後の方針
今までとの大きな変更は予定していませんが、どうするかは決まっていませんし分かりません(笑)。
私はマーケットの方向性の予測は当てにせずに、起きた事象とマーケット状況を見た時と、大きな流れの中で投資対象が割安か割高かを慎重に考えた結果で、売買の意思決定をします。
日本の経済について思ったことを少し書いたりもしていますが。
・2014/12/27アベノミクスの行く末と、個人投資家としての中長期の投資スタンスを考える
http://money-learn.seesaa.net/article/411362434.html
この1年も色々と予期せぬことがあるかと思いますが、良い1年になりますよう!
【関連記事等】
・2013/1/12 インデックス投資ナイトI-1グランプリでのプレゼン資料(スライドシェア)
http://www.slideshare.net/ask_777/i-1-15979567
・2013/10/5 2013年6月末のポートフォリオ
http://money-learn.seesaa.net/article/376662188.html
・2012/12/31 2012年末のポートフォリオと各アセットクラスへの投資方針について
http://money-learn.seesaa.net/article/310846181.html
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