2014年10月18日

楽天証券が海外株式の特定口座に対応へ

吉報です。楽天証券が海外株式の特定口座に対応を開始するというリリースを出しました!
開始は2014年12月下旬を予定しているとのことです。対象範囲は、海外株式(米国株式、中国株式、アセアン株式、海外ETF)なので、海外ETFでの運用は特定口座対応がされることになります。

楽天証券 サービスに関するお知らせ(2014/10/15)
海外株式の特定口座サービス開始! 〜確定申告がぐんとカンタンになります〜
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/info/info20141016-01.html

何が吉報かと言うと、私は海外株式(主に海外ETF)の売買にメインで楽天証券を使用しているからです。
対面の証券会社では海外株式の特定口座は従来からされていましたが、恐らくネット証券で外国株式を自分で売買する人なんて少数なんでしょう。主要ネット証券では対応が遅れており、昨年2013年12月にマネックス証券が米国株取引の特定口座対応をしてくれたくらいでした。

基本的にバイ&ホールドで長期でほったらかしの私のような零細個人投資家にとっても、たまには持ち高の調整やリバランスの売却もしたいわけです。
一般口座での確定申告のための売買損益計算の面倒さを考えるだけで、海外株式の売買の大きな心理的な阻害要因となっていました。
また、将来売却した際に買った時の売買情報をデータ保管しておかないといけず、それも面倒。。。証券会社の口座情報でデータがずっと残っていればいいですが、売却が10年も20年も先になる場合、どうなっているか心配です。

楽天証券はどうせ海外株式の特定口座対応はしてくれないんだろうなと思っていたので、ポートフォリオは出来れば1つの証券会社になるべく集約はさせたいのですが、米国株ETFの今後の買いはマネックス証券にせざるを得ないかな、と思っていました。今年は海外株の取引をほとんどしていないので、移行まではいっていなかったのですが。
マネックス証券はトレードステーションという米国のネット証券を買収し、米国株取引に力を入れており、取扱い銘柄数・売買手数料を考えると、どちらにしても新規買いはマネックス証券への移行も考えるべきではあります。米国株取引にログインするとトレードステーションの画面に移り、操作の慣れの問題かもしれませんが、使いずらいこと使いずらいこと。私の場合は、めったに売買もしないので、画面の使いやすさと取引の集約化で、楽天証券にないマニアックな銘柄を買う時にマネックス証券を使うかどうかという判断軸で、次回の米国株買いの時に考えたいと思います。(現にマネックスでの米国株取引も少しだけはしています)。

売買手数料は、取引額によりますが、最大で約4,500円マネックス証券の方がオトクになると宣伝されています。積み重なると、小さくはないかも・・
https://www.monex.co.jp/Etc/topbn/guest/G2700/usstock/commission.htm

気になるのは、既に一般口座にて保有しているものは一般口座での売買として損益計算をするのでしょうが、特定口座を開設すると新規買いの分は特定口座になるのか否か。一般口座で持っている同じ銘柄を特定口座で新規買いするとどうなるのか。
Q&Aの下記の文章を読むと、特定口座と一般口座で別々に口座管理がされるように読み取れますが。
「特定口座をすでに開設なさっていても、本サービス開始日前にお買付なさった海外株式は、一般口座でのお預かりとなります。また、一般口座でお預りしている株式は、本サービス開始後であっても特定口座に移管することはできません。」

仮に、一般口座の株式を全て売却しないと特定口座を使えないとしたら、今の売却益の税金を支払って特定口座にするのは運用効率が悪すぎるので、海外株式の新規買いの証券会社移管が確定です。

とりあえず、楽天証券さんの対応はナイスです。
これで、一般個人投資家の海外ETF投資の制度面でのハードルがまた1つ下がりました。

【関連記事】
・2012/11/1 米国株取引はマネックスに決まり!? 手数料下げ&取引銘柄大幅増加のリニューアル
http://money-learn.seesaa.net/article/301710613.html
・2012/12/18 海外ETFの活用方法 具体的に何に投資し、どのようなポートフォリオを組むといいのか【ETFカンファレンス2012より】
http://money-learn.seesaa.net/article/308499793.html
・‘えーえすけー’の(積立て投資じゃない)ほったらかし投資術
http://www.slideshare.net/ask_777/i-1-15979567



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