2014年04月10日

ラスベガスに旅行に行ってきた感想(1)〜カジノ〜

先日、ラスベガスに視察に行って参りました。
さすが、エンターテイメントの町。夜も深夜まで栄えていて、カジノホテルの並ぶストリップ通りは、どこに行っても人がいなくて閑散ということもなく、これには一生日本は勝てないなと思ったものです。
日本人やアジア人は結構少なく、欧米人(多分アメリカ人)が多かったです。
140410 ラスベガス1.jpg

○カジノ
ラスベガスと言えばやはりカジノでしょう。
主要ホテルにはどこもカジノがあります。カジノの面積は平均1万u前後ありますので、行ってみると、やはり広い。。

カジノ内は、人間のディーラーがいるポーカー、ルーレット、ブラックジャック、クラップス等のスペースと、マシンのゲームが混在しています。
ベネチアン、MGMグランド、ベラッジオ、プラネット・ハリウッド、バリーズなどをふらっと見て回りましたが、素人目にはだいたいカジノのゲーム自体はどこも同じかなーという印象です。
大人な雰囲気なのはベラッジオで、個人的には1番の好印象でした。
最低の賭け金は、例えばブラックジャックだと15ドルが主流でした。見た中ではベラッジオだけ最低10ドルというのがありました。
マカオのカジノは中国人がマジでがつがつやっていますが、ラスベガスのアメリカ人はおおらかにゲームをエンターテイメントとして楽しんでいるように見えました。

観察する限りでは、カジノでのゲームの払い戻し率は、日本のパチンコ、競馬、宝くじなどと比べるとかなり高いです。
例えば、ルーレットは、円台に玉を回して1〜36とイーブン(0)のどこに玉が乗るかを当てるゲームですが、ピンポイントで当たれば賭け金が36倍、1〜36で赤と黒に分かれている色を当たれば2倍という感じです。簡単に考えると、たまにイーブンが出るときがカジノの確実な収入です(イーブンに賭けることも出来ます)。

遊び方は個人の趣味・嗜好ですが、勝率が約50%、当たって倍というゲームを少額でやるのが長い時間楽しむには良いですが、一発勝負で倍率の高い一攫千金型の遊び方にも醍醐味もありそうです。

基本的には、勝負は運で決まります。
どのゲームもプレーヤーの収入の期待値は100%を割るので、多くの人にたくさん遊んでもらうとカジノの収入が増える仕組みです。相当な人数が遊んでいるので、期待値に収束するだけのゲームの試行回数は十分にありそうな印象ですが、実際のカジノの損益って日次でどれくらいブレるものなのかとか考えると興味深いです。
ギャンブルの胴元の損益のボラティリティは安定します。ヘッジファンドで成功したファイナンスの大家の先生が、インフォメーションレシオの説明をするときに、投資戦略とカジノを比較した上で、「あらゆる投資戦略の収益性はカジノの経営には及ばない」と言っていましたが、名言ですね。

次に、やはり強い点は、事実上カジノはお金が尽きないということです。プレーヤーは持ち金が尽きればゲームオーバーなので、撤退するとカジノは収益が確定します。
例えば、プレーヤーが100の資金で20ずつ勝率が50%の勝負をしていて、プレーヤーの持ち金が一時的に倍になることもゼロになることも十分にあり得ます。ただ、長く続けていれば持ち金は元の100に収束していくはずです。大勢のプレーヤーがいる場合、カジノは勝率の期待値だけ勝つ他に、撤退プレーヤーが出ることによっても収益が上がることになります。
「ギャンブルは金がある奴が勝つ」と言いますが、五分五分の勝負であれば、ゲームを続けられる奴が有利なのです。
これは、私が着いた最初の運試しに100ドルでルーレットに1回15ドルを賭けて赤黒当てをしたところ、いきなり6連敗して損切りしたので実感したことです(笑)。




人間の非合理的な行動もカジノの収益源です。

カジノ内にウェイターがいて、ゲームをしているとチップ代の1ドルだけでお酒が飲めます。酔わせることによって合理的な判断を損なわせてカジノの収入の期待値を上げる努力がされています。

プレーヤーとして現実的に難しいのは勝っている時の引き際や負けている時の潔さでしょう。遊びにわざわざ行くわけですし、合理的に行動するよりも、勝ったら勝ってる分はベットする賭け金を増やしてもいいだろうと思ったり、負けたら負けた分を取り返そうと賭け金を増やしたくなる心理が働きます。大勢のプレーヤーが賭け金を増やすと、カジノは儲かります(時には大きく張ったプレーヤーが大勝ちするでしょうが、大勢のプレーヤーが大きく張れば、勝率の期待値が50%を割る分がカジノの収益ですし、プレーヤーが撤退する確率も上がるわけです)。
ギャンブルは投資のトレーディングの行動ファイナンスにも通じるものです。

カジノの周りにはブランド品等のぴかぴかの店舗が並び、買ったら買い物してお金を払って行くように仕向けていますし、町中の魅惑的なネオンに華麗なショーやショッピングといったエンターテイメントによってお金を使わせる仕組みがたくさん用意されているのは圧巻です。

日本にもカジノ構想がありますが、日本にカジノがオープンしても、カジノ自体をいかに面白くするか、多くの観光客を呼び込めるだけのカジノ周辺の魅力も含めてどのように整理していくのか、ラスベガスの町全体としての華やかさにエンターテイメント性の完成度を見ると、心配になってしまいます。
多くの観光客が呼び込めないとカジノの収益も安定しないし、胴元の取り分を増やせば人気も落ちます。これは一朝一夕にできるものではないでしょうね。

私は「切った張った」は嫌いではないですが得意でもないので、カジノは、予定通り「遊び金」で楽しみ、予定に反して負けて帰ってきました。

また、カジノでのお金持ちの遊び方は、マカオのカジノのバカラにハマって身を持ち崩した大王製紙の御曹司のご著書「溶ける」にも詳しいです。カジノのいきさつより、本人の生い立ちや大王製紙での経営や、交友関係についての記述が多いですが、楽しい一冊となっています。

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・2011/1/7 映画「ラスベガスをぶっつぶせ」の3つのドアから当たりを選ぶ確率は2/3−なぜ当たりの確率が変わるのか?
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