2012年12月26日

池上彰さんは真のジャーナリスト 選挙特番での鋭い質問の評価にも「当然のことをやってみたに過ぎない」

12月16日の衆議院選挙投票日のテレビ東京の選挙特番「池上彰の総選挙ライブ」での池上彰さんの各政治家へのインタビューが素晴らしかった。するどい切り込みが話題になりました。

視聴者の国民の多くは「よくそれを聞いてくれた!」「よく言った!」と思ったのではないでしょうか。
私はそう思いました。
「シンプルに」かつ「真剣勝負」で素晴らしいと。
同時に、こういう胆力と質問力を自分も磨きをかけないといけないという気持ちになったものです。

芸能ニュースのような政治報道が多い中、池上彰さんのようなジャーナリストがどんどん現れることが日本の政治をよくする上では必要なのかもしれませんね。

ニューズウィーク日本版でのコラム・Newsweek斜め読み「政治家を育てる質問」(2012/12/24)では、池上彰さんが「池上彰の総選挙ライブ」での姿勢について寄稿しています。
記事URL: http://www.newsweekjapan.jp/column/ikegami/2012/12/post-611.php

池上彰さんは、下記のようなコメントを掲載しています。
・党首や候補者への私のインタビューは、ジャーナリストとして当然のことをしたまでで、これに関する評価は面映ゆい
・いつも「いい質問ですね」が口癖の私としては、視聴者に「いい質問ですね」と言ってもらえる内容を目指した
・たとえばアメリカのテレビの政治番組なら、政治家に対しての容赦ない切り込み、突っ込みは当然のことで、日本なら「失礼な質問」に当たるようなことでも、平然として質問をしますし、質問を受けた側も、怒ることなく(怒ったら負けですから)、見事に答えます。そんな当然のことをやってみたに過ぎない
・質問に対する政治家各氏の反応はさまざまでした。怒り出す人、論点をずらして反論を試みる人、他党の例を出して誤魔化そうとする人、絶句する人----。期せずして政治家の性格やレベルが浮き彫りになりました
とのこと。




各政治家へのインタビューでは、

自民党・小渕優子さんには
「お父さんが議員じゃなかったら、あなたは政治家にはならなかったのでしょうか?」

自民党幹事長・石破茂さんには
「自民党が勝ったんじゃなくて、民主党が負けたと言われていますが、石破さんどうですか?」

日本維新の会代表・石原慎太郎さんには
「パプアニューギニアと北朝鮮を一緒にするから、石原慎太郎は暴走老人って言われるんですよ!」
YOUTUBE: http://www.youtube.com/watch?v=hAuyHPWGrkQ

日本維新の会・橋本徹さんには
「維新の会は党内の候補者に目が届いてるんでしょうか。」
「原発に厳しい意見を言っていたのに石原さんと組んだ瞬間に意見が変わってませんでしたか?」
YOUTUBE: http://www.youtube.com/watch?v=POhFP1YlE7U

無所属の鳩山邦夫さん(元自民党)には
「選挙区、昔東京でしたよね? 福岡に移ったのは、(鳩山家が大株主である)ブリヂストンの工場があるからですよね? 自民党に戻るんですか?」

公明党・太田昭宏さんには
「今回は、自民も民主も対立候補を立てなかったから当選できたのだと思いませんか?」

公明党・山口代表には
「今までは(自民が議席確保するために)公明の力が必要だった。今回の結果から見ると、もう公明の存在は要らないと思われるのでは?」
YOUTUBE: http://www.youtube.com/watch?v=5k4dZBRaWuI

という切り込み。
リンクが付いているもの以外も、名シーンの多くはユーチューブに上がっています。

さらには、千葉県16歳 高校生の質問「Q:公明党から出馬する人はみんな創価学会員なんですか?(高校生)」に対して「A:公明党は創価学会以外からも支持を受ける、創価学会の党ではないということを示すために学会以外の候補を立てることもあります」という直球の回答も。

池上さん自身も、「政治報道に関わるジャーナリストが、「いい質問」を鍛え上げること。日本の政治を立て直すためには、ここから始めてはいかがでしょうか」と語っています。

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