2010年12月25日

決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法 國貞克則/著

会計の入門書です。
図もうまく使って分かりやすい本だと思います。
新書ですし、とりあえず気軽に会計の勉強をしてみたいビジネスマンの方、これから簿記を学ぶ方にお勧めです。会社を作ったが会計のことなどさっぱり分からない方など、時系列で順を追って説明もしていますので、イメージがわきやすいのではないかと思います。

決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法 (朝日新書 44)
國貞 克則
朝日新聞社
売り上げランキング: 384


出版日:2007年5月30日
全238ページ、新書

著者は、2001年ボナ・ヴィータコーポレーションを設立し、中小企業の経営指導や大手企業の管理職教育が得意分野とされている方です。東北大学機械工学科卒業後、神戸製鋼へ入社し、海外プラント事業部、人事部などを経て、1996年米国ビーター・ドラッカー経営大学院でMBA取得をしておられます。


本書は、出版が2007年なので最終章のところを新会計基準と言ってしまうと若干古いところもありますが、大きな支障はないかと思います。
2015年位から今話題のIFRSが導入になると、会計のルールや用語・概念が変更になりますが、「会計の仕組み」が変わるわけではないです。
会計を勉強しようと思って簿記検定を受講される方も多いと思いますが、実務的にはここでご紹介するような入門書を読む方が実務的には役立つのかなと個人的には思います。
著者の2010年11月の最新刊ではIFRSの動向なども説明されていますので、さらに進んでいきたい方は合わせて読まれてもいいかもしれません。



他、会計の入門書は、岩谷誠治氏の「12歳でもわかる!決算書の読み方~お金のことを知らずに「社会人」になってしまった人の会計入門」あたりが人気のようです。
「会計テトリス」という分かりやすい図をもって、B/SとP/Lを上下に合体させて、何がどう動くと利益が増えたり減ったりするのか、箱図を使って説明している点が好評価となっています。
下記の有名ブログでもお勧めされています。
iSOLOGUE(「12歳でもわかる!決算書の読み方」~お金のことを知らずに「社会人」になってしまった人の会計入門~)2010年4月19日
http://www.tez.com/blog/archives/001581.html
金融日記(借金を返すと儲かるのか? 岩谷誠治)2010年4月3日
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/51676654.html


発売日: 2010年2年19日
239頁 ソフトカバー


借金を返すと儲かるのか?
岩谷 誠治
日本経済新聞出版社
売り上げランキング: 7094

発売日: 2009年6年23日
192頁 ソフトカバー

本書の目次は以下の通りです。(下の「続きを読む」をクリックしてお進み下さい)
目次
第1章 会計は難しくない P9
なぜ会計の苦手意識がなくならないのか
六本木ヒルズの「人気講座」
会社はどんな活動をしているのか
財務3表はつながっている
損益計算書と貸借対照表はセット
簿記が分からなくてもOK
できるビジネスマンになれる

第2章 財務3表の構造を知ろう P23
損益計算書(PL)の「五つの利益」
売上高比の棒グラフを作ろう
コスト感覚が身につくPLの見方
貸借対照表(BS)はなぜバランスするのか
上から下へ現金化しやすい順番
流動比率で会社を分析
なぜ収支計算書ではダメなのか
一つの取引を二つの側面から見る
現金の動きと帳簿は一致しない
キャッシュフロー計算書(CS)は会社の家計簿
中小企業の資金繰り表と同じ構造
「小計」の下の項目は何か
間接法CSの考え方

第3章 財務3表一体理解法 基礎編 P167
財務3表の五つの「つながり」
「漆器販売」の副業を想定
一つひとつの取引ごとに財務3表を見る方法
1.資本金300万円で会社を設立する
2.事務用品を現金5万円で購入
3.パソコン一式を現金50万円で購入
4.HP作成を発注、外注費20万円を現金で支払う
5.創立費30万円を「資産」に計上する
Coffee Break 1 会計のロジックは美しい
6.販売商品を現金150万円で仕入れる
7.商品が現金300万円で売れる
7-2.商品を在庫に計上した場合の「理論」
8.ビジネス拡大へ運転資金500万円を借りる
Coffee Break 2 財務会計と管理会計
9.商品750万円分を「買掛」で仕入れる
10.「売掛」で1500万円を販売
11.買掛金750万円を支払う(「勘定合って銭足らず」に)
12.売掛金1500万円のうち1000万円を回収する
Coffee Break 3 「人間」は財務諸表に出てこない
13.役員報酬50万円を支払う(うち源泉所得税2万円は会社が一時預かる)
14.商品の発送費用100万円を一括支払い
15.短期借入金500万円を返し、利息50万円を支払う
Coffee Break 4 勘定合って銭足らず
16.「在庫100万円」を認識する
17.「減価償却費10万円」と「繰延資産償却6万円」を計上する
18.法人税300万円を計上する
19.「配当」と「純資産」の部を理解する

実際の「つながり」はもう少し複雑
株主出資が関係するのは2項目
さまざまな内部留保
「利益処分」を表で理解する
「株主資本等変動計算書」とは何か

第4章 決算書を読み解くツボ P167
収益性を見る財務分析指標の利用法
安定性を見る分析指標の使い方
PLとBSは操作されている
架空売上と在庫の過大計上
「未成工事支出金」や「仮払金」も曲者
CSを見れば会社の戦略が分かる

第5章 新会計基準もわかる財務3表一体理解法 発展編 P187
五つの新基準
1.退職給付会計を適用し、「退職給付費用」5万円を計上する
2.「貸倒引当金」を10万円計上する
3.金融商品の時価会計@ 「売買目的有価証券」10万円、「投資有価証券」20万円、「関係会社株式」30万円を現金で取得する
4.金融商品の時価会計A 期末に評価損発生、それぞれの計上価値を引き下げる
5.減損会計を適用、「固定資産」40万円を20万円に評価替え
6.「自社株式」50万円を会社が現金で買い取る
7.税法に基づいて法人税を計上する
8.税効果会計を適用、会計上の「あるべき姿」で税額を表示する
9.財務3表のつながりから「M&A」と「事業再生」のキーワードを理解する

企業の合併と買収
「のれん」の処理
新株予約権
債券放棄と債務免除益
無償減資と有償減資
DES(デット・エクイティ・スワップ)

おわりに P237

決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法 (朝日新書 44)
國貞 克則
朝日新聞社
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