インデックス投資ナイトは、個人投資家の個人投資家による個人投資家のためのボランティアの手作りイベントで、スポンサー等は一切付いておりません。私も6名の実行委員の一人として運営に参加し、本年は(持ち回りの)実行委員長としてご挨拶等をさせていただきました。無事に終了して何より。
チケット発売管理や当日の会場の運営面を全面的にカルカルさんがやってくれるため、ボランティアメンバーだけで何とか開催できております。カルカルさん、毎年ありがとうございます。
ブロガーは撮影NGの関係もあり、公開OKなものとして最後に撮ったフォトセッションの写真です。
写真は左から田口明日香様(金融庁)、田村正之様(日経新聞)、たぱぞうさん(第一部登壇ブロガー)、竹川美奈子様(LIFE MAP,LLC代表/ファイナンシャル・ジャーナリスト)、カン・チュンド様(晋陽FPオフィス代表)、水瀬ケンイチさん(インデックス投資ブロガー&実行委員)、今井利友様(金融庁・金融税制調整官)、山崎元様(経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員・株式会社マイベンチマーク代表)になります。
コンテンツとしては、第一部 ブロガー対談 「米国株投資と国際分散投資、どっちがいいの?」、第二部 特別ゲスト登壇「金融庁になんでも聞いてみよう!」、第三部 有識者座談会「インデックス投資を継続するためのメンタリティ」ともに濃い面白い内容になったかなと思います。
個人的には第一部の米国株投資vs国際分散投資という切り口が興味深かったです。たぱぞうさんの落ち着いた話しぶりも良かったし、水瀬さん初登場も盛り上がって良かったです。
米国企業は株主還元を意識していて総じて株価も良好にいきやすい、米国経済の強さというのもあり、一方で、足元では最近あまりにも調子が良すぎるので、とりあえず買っておけば儲かるというのは怖い。今後も米国経済の覇権が続くかも分からないので長期でより安心してほったらかしに出来る国際分散投資の方が良いのではないか。とはいえMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)で見る時価総額加重平均ベースで国別構成割合では53%が米国なので、いずれにしても米国株の影響は大きい。という話。
田村さんから期間別にS&P500とACWIの比較チャートでの解説もありましたが、確かに時期によってはS&P500が勝っている時期もあると。
世界経済はどう成長するのか、そういうストーリーがあれば、多少のぶれはよいし、どのようなストーリーを自分が持つか、という話でもありました。
個人的にも長期投資のポジションを、MSCI KOKUSAIに張っておくよりも、恐らく今後も安定的に米国経済・米国企業は強そうなので、S&P500かダウに重みを付けておいても良いのではないかと考えることがあるので(米国株オンリーにしようとも思いませんが)、なかなかに興味深い視座を頂きました。
第二部では、金融庁の金融行政調整官・今井さんに質問させていただく形で、私も進行役として登壇させていただきました。
今井さんは税制の担当部署で、つみたてNISAなどの制度などの企画部署にいらっしゃいます。
金融庁としても預金割合が高い現状の改善のためつみたてNISAの普及に力を入れている、NISA制度の恒久化も実現させていきたいというということです。
主に以下のようなお話をいただきました。
・つみたてNISA対象商品にアクティブファンドが20種類弱しかないのは何で?
手数料や信託報酬が高い、毎月分配型など長期投資にとって意味の無いものも多い
アクティブが悪いわけじゃ無いけど、悪い要素が入っているものが多い
・つみたてNISAと一般NISAの一本化はあるか?
ない。制度の形をなぜ複雑にしたのかというと、非課税枠を青天井にはできない。その限度を決めるときに、口座の管理もしないといけない。セントラルで管理をするのではなく、分散的に管理をするモデルを模索している。ただ、一本化はしない予定。
・NISAがもし恒久化が実現されたら、それぞれの位置付けは?
ライフプランや、タイミングによって自由設計ができるようにしたい。そのために総額の管理が必要。管理が可能になれは統合的な制度の可能性もある、
・NISA制度は、どんな風に社会をかえたいと思って設立されたのか?
家計が落ち着くと、モノが売れる。しかし給与はなかなかあがらない、そして貯蓄もインカムを生まない。しかし、NISAなどで運用されて資産が増えると、消費に結びつくかもしれない。一般論として給与を増やせ増やせと言って、法人税減税などもしているけど、なかなか効果が見えづらい。だから、家計の資産運用でみんなにお金を持ってもらって、消費に結びつけてもらえれば良い。
(※投資の活性化によって、経済を活性化させたいのではなく、投資→家計資産の向上→消費の向上)
第三部は、ゆうきさん、テリーさんに投資の実活動や経験談を語っていた来ました。テリーさんのカモネギのヘルメットを用意し、投資を始めた最初の頃の銀行での投信購入の経験や、仕手株ナンピン買いの話など面白い話も込み込みで盛り上げていただきましたw
あとはカンさん司会のもと、竹川さんと山崎さんの軽妙なトークで色々と参考になるトークを繰り広げていただきました。
当日のやり取りのピックアップも含み、ツイッターでの様子もtogetterでまとめられています。
https://togetter.com/li/1244568
懇親会も含め、参加者の皆さんとも交流できて、3回目のチケットトライで来れた、北海道からいらっしゃったという方もいたり、熱量の高い方々とお話できて楽しかったです。お酒もあって投資のイベントとは思えないような盛り上がりで私自身も非常に楽しませて頂きました!
金融庁さんからワニーサバッジもいただきました^^ ありがとうございます。
皆様、また引き続きよろしくお願い致します。
〜プログラム詳細(インデックス投資ナイト公式ブログより)〜
第一部 ブロガー対談 「米国株投資と国際分散投資、どっちがいいの?」
最近よく見る「米国株投資」(米国株に投資する方法)と、「国際分散投資」(世界中の国々に分散投資する方法)について、どちらがよいのか、それぞれを実践しているブロガーがバトルします!?
<登壇者>
・たぱぞう氏(米国株投資ブロガー)
・水瀬ケンイチ氏(インデックス投資ブロガー)
・田村正之氏(日本経済新聞社 編集委員兼紙面解説委員)
・進行役 イーノ・ジュンイチ氏
第二部 特別ゲスト登壇「金融庁になんでも聞いてみよう!」
金融機関を指導・監督する監督官庁である金融庁。つみたてNISAの普及をはじめ、私たちの資産運用とも政策を通じて関わっています。その金融庁に会場から質問できます。個人投資家が直接金融庁と対話できる貴重な機会です!なんでも聞いてみましょう。
<登壇者>
・今井利友氏(金融庁 総務企画局 政策課 総合政策室 金融税制調整官)
・進行役 ASK氏
第三部 有識者座談会「インデックス投資を継続するためのメンタリティ」
インデックス投資家はどのような相場環境でもマーケットに居続けることができるようになるための必要なメンタリティとはどんなものだろうか?また、そのようなメンタリティを醸成するため、そのようなメンタリティに到達するために必要な仕組みやアイテムって何だろうか?
<登壇者>
・山崎元氏(経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員・株式会社マイベンチマーク代表)
・竹川美奈子氏(LIFE MAP,LLC代表/ファイナンシャル・ジャーナリスト)
・ゆうき氏(投資ブロガー)
・某投資ブロガー(当日のお楽しみ)
・進行役 カン・チュンド氏(晋陽FPオフィス代表)
・ブログ運営者への連絡先:asklearn777●gmail.com
*●は@です。資産運用や税務等のお問い合わせ・ご質問・ご相談も自由です。
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ラベル:インデックス投資ナイト