2015年11月08日

楽天証券ETFカンファレンス2015に参加してきました。武者陵司さん(武者リサーチ)、山崎元さん(経済評論家)の講演書き起こし

楽天証券が主催の楽天証券ETFカンファレンス2015(2015年11月7日開催)にふらりと行ってきました。400名が定員の会場は9割方の満席、参加者は30代〜60代ほど、50代くらいが多そうな印象でした。
110508 楽天証券ETFカンファレンス.png

セッションの主な目玉は下記の3つ。
・超合理的ETF活用術 山崎元さん(楽天証券経済研究所客員研究員)50分
・ETF投資入門〜投資を始めるなら、まずETFを考えてみよう〜 太田田創さん(株式会社GCIアセット・マネジメント チーフ・マーケティング・オフィサー)
・世界経済・日本経済と市場展望 武者陵司さん(株式会社武者リサーチ代表)
他は、運用会社の各社からのプレゼンテーションです。

特に、武者リサーチの武者陵司さんの講演は、アメリカ経済と中国経済の現状と中長期的見通しをロジカルかつ分かりやすく、様々なデータを用いて検証したもので、経済状況を見る上で参考になるところも多く、非常に良かったです。
講演の内容について一部メモしましたので本記事にて共有いたします。

○超合理的ETF活用術 山崎元さん(楽天証券経済研究所客員研究員)50分
「ほったらかし投資術」の著者でもある経済評論家の山崎さんの講演は、インデックス投資ナイト以外では初めてお目に掛かりました。本業でのお立場と楽天証券主催ということもあり、インデックス投資ナイトの登壇時と比べ「ややマイルド」な姿勢だったことが個人的にはウケました。もちろん、歯に衣着せぬ物言いは健在の範囲です。

まず、ETFとは、
E いい、
T 手数料の
F ファンド
というオヤジギャグからスタート。

・近年普及が進んでいるファンドラップについて
ファンドラップは販売会社の手数料稼ぎのためのツールであり、ETFの組み合わせで疑似ファンドラップを組むことは簡単で、同じような運用内容であれば、毎年1%を超えてETFが有利ということが確実な差がある。
ファンドラップという提案は、コストも劣悪で、金融機関に他人が取るべきリスクが分かるわけがないし、マーケットタイミングをみて収益をあげられるのか疑問だというのが山崎さんの見解。
また、ラップ型バランスファンドは買うべきでない、買うことが合理的ではないと言います。
ファンドラップのコストと運用が不利になる点は当ブログでも検証しております。

・ETFの優位性のポイント
・ETFは安価で便利な運用の部品 −売り買いできる分散投資がETF
・手数料差は確実かつ大⇒低コストなETF以外のファンドを勧めるアドバイザーは怪しい(手数料稼ぎのための邪な意図がある)
運用商品のリターン=市場リターン+運用スキル−手数料
→市場リターンは共通、運用スキルは評価不能、手数料は確実な差である。
→運用スキルは過去の実績と将来の成績は相関しない。手数料1%を超えるアクティブ運用のファンドは検討する必要がない。公募投信5000本の99%の商品は検討に値しない。(間違ったことを言っていないと思うが、これを言うと金融業界の友達が減っていく)

・国内上場のインデックス商品(ETF、インデックスファンド)
国内上場の外国株式ETFが投資適格な対象になった
海外ETFは売買手数料・為替手数料の関係で使いずらい
 国内上場の外国株式ETFにも長所がある。例えば、1680(上場MSCIコクサイ株)は資産残高100億を超え運用が安定している。 ⇒ほったらかし投資術の最後の章では、先物を使う方が配当に対する課税を軽減できるのではないか(裁定が働いていれば)という点も解説している。

DC専用ファンドがリテール向け販売され。楽天証券が取り扱う三井住友・DC全海外株式インデックスファンドは0.25%の信託報酬で、ETFに匹敵する低コスト。積立投資に使うのに適している。

・個人の金融資産運用のポイント
投資家のタイプ、資金使途はよく語られるが、意味がない。資産運用はお金を増やすことで、使い道は後から選ぶことができる。最適なポートフォリオから、リスクがどうなのかを考えればいい。
商品の種類ではなく、リスク資産への投資額でリスクを認識し、最適な運用になる。
資産運用全体の合計を最適化する。証券会社の口座、確定拠出年金、NISAと口座別に考えない。
適切な場所(口座)に運用商品を割り当てる。

・日本の長期金利の低下
長期債には金利上昇リスクがある。長期金利の低下余地が乏しく、株式と債券の補完効果が働かない。
7/22政府発表の長期金利想定は、2015年度 0.9%。2016年度 1.4% ・・と経済再生を前提に上昇見込みになっている。ベースラインでも2019年度にかけて2.0%へ上昇していく見込み。
個人の無リスク資産は、現金及び国内債券。国内債券は個人向け国債変動金利10年満期型がいい。(*個人向け国債は元本保証の商品設計になっています)
金利が上昇してきてバランスシートがおかしくなる銀行が出てきてもおかしくない

いきなり目標リターンを決めてはいけない。リスクを議論した上で決めるべき。

・リスク資産と投資額の決定
最悪の場合にどれくらい損をしても耐えられるかを考える。
「360」 65歳から95歳まで30年360ヶ月。360万あれば月1万円ずつ多く取り崩せる。360万の損は、老後の取り崩し額が月1万円減ると思うとイメージが出来るのでは。

個人のポートフォリオ計算例は、リスクは過去10年のデータ、期待リターンは機関投資家運用計画等より作成をし、リスク資産部分のリスク・リターンの計算例を示しています。
国内株式 12.97%、東証REIT 4.8%、先進国外株 26.13%、新興国外株 7.58%、個人向け国債 48.52%の配分で、期待リターン 2.7607%、リスク 8.566%。
リスク資産部分のみ大まかに、国内株式 30%、東証REIT 10%、先進国外株 50%、新興国外株 10%で、期待リターン 5.1%、リスク 16.4%。

・ETF、今後の期待
1.アクティブ運用のETFの本格的登場→数料を下げた良心的なアクティブ運用商品をETFで出してくること(投信で手数料を下げると自社商品との競合が起こる)
スタイル固定型(スマートベータを含む)、裁量運用型、両方に登場予知がある
2.長期投資商品としての認知
3.もう1段の手数料競争
4.外国株の配当処理の進化

○ETF投資入門〜投資を始めるなら、まずETFを考えてみよう〜 太田田創さん(株式会社GCIアセット・マネジメント チーフ・マーケティング・オフィサー)
2008年にETF投資入門という本も上程している太田さんより。タイトルの通り、ETFについての入門的な解説です。

太田さんが2000年代前半からETFに注目していた理由。
1 日本最古のETFは「日経300株価指数連動型上場投資信託」で、1995年5月に登場。世界最古のETFはカナダのTIPS35で、1990年3月に上場。日本でも5年後から早くもETFはデビューしている。
2 2001年7月に5本のETFが東証に上場
3 個別株投資は醍醐味があるが、万人向けではない
4 インデックスファンドは基準価額のみで買付/解約する。(場中の値段で売買できない)
5 販売手数料がなく、信託報酬も低率(売買委託手数料は別途必要)
6 アクティブファンドのα(アルファ:超過収益)獲得の不確実性。
超過収益の源泉は個別株調査だが、IT化の進歩に伴い、情報格差・非対称性が低減する中、以前と比べ企業調査そのものが超過収益の創出に有効なのか議論は尽きない。不祥事(東芝やフォルクスワーゲン)を事前に知り、先に売ることは不可能
7 日本株アクティブファンドのうち、継続的にベンチマークを上回れるのは全ファンドの2割程度。確実ばβ(ベータ:市場平均値)獲得がより重要に。
8 2006年前半当時、NY上場・iShares MSCI Japan ETF(EWJ)の出来高が、NY市場でベスト5に入っていた。

個人的に参考になった点は、2015年4月以降現在の米国ETFの資金流出入のトップ10です。ランキングを見ると、先進国株への流入が多く、新興国株・エマージング債、米国REITからの流出が目立ちます。マネーフローを見る上で参考になりますね。
ETF.comというサイトで、ETF ANALYTICS&DATA > ETF fund Flows で確認できます。定期的にチェックしていこうと思いました。

SPY(SPDR S&P 500)は流出が目立っていますが、ユニットトラストインベストメントという 時限性(有期。ただし、2100年以降)がある仕組みで、また、配当の処理の問題で不利があり、バンガードのVOO(Vanguard S&P 500)に資金が移っているそうです。

最後に、GCI エンダウメントファンド(成長型/安定型)の紹介をしていました。
(参考)2015/8/1 [感想・書評]エンダウメント投資戦略 山内英貴/著 ハーバードやイェールが実践する最強の資産運用法

○世界経済・日本経済と市場展望 武者陵司さん(株式会社武者リサーチ代表)
1番役に立ったセッションです。以下、書き起こしです。

目先のマーケットには強気。来年前半にかけて大きく押し上げられるだろう。
理由
・中国は危機的状況にあるが、当面は当局の政策対応により表面化しない
・来年の先進国経済はかなりいい
原油価格下落は先進国(石油消費国)にボーナスをもたらす。原油価格下落の経済効果は1年8ヶ月のタイムラグがあり、好影響を与えるのはこれから。
原油価格下落は日本は1.7%のGDP押し上げ効果がある。

向こう1〜2年を展望すると、中国がリスク。どのような形で顕在化するか分からないので警戒が必要。

長期を考えると非常に明るい。日経平均がオリンピックの頃に4万円になってもおかしくない。日米とも長期的な株価上昇トレンドが予想される

40か国世論調査では、世界の平均は中国がスーパーパワーになると考える人が多い。
世界の常識は中国の時代である。

グローバル経済を見るには、今、アメリカで何が起こっているか。今、中国で何が起きているか。を考えることが重要。
アメリカで次々とイノベーションが起きてくるのではないか。
時価総額トップ10のうち5社はIT企業。アップル、グーグル(アルファベット)、マイクロソフト、アマゾン、Facebookで、新しい産業の企業たちである。

中国の成長は3つのフリーランチに支えられていた。
・市場アクセス(契約や財産権が中国内ではないが、海外で自由に獲得出来る
・技術(模倣、盗むなどして獲得して世界に売っていった)
・資本獲得(世界の余剰資本が一気に流れ込んだ
→これらが全て転換点にきている。
中国の繁栄は過去。アメリカのイノベーションは将来にわたって起こる。

アメリカ経済について
好調な企業収益。景気が相当いい。ゼロ金利が続いているのは雇用情勢。失業率の低下は臨時雇用によるもの。賃金上昇がみえていない。労働需給が不安定
お金が余って空前の低金利。2%の長期金利。企業業績が好調なのに資金借り入れで投資が起きない
労働分配率の低下(労働者に給料を払っていない)が企業業績の好調の背景。
企業で資金余剰が起きている。資本余剰。設備資本投下資金の劇的な低下。投資を節約可能になっている。儲かるけどカネが余る。海外の収益は海外に溜まり、アメリカ国内の賃金アップに反映されない
IT化による劇的な生産性革命が1番の理由ではないか。

労働と資本の余剰を活用することにより、経済の規模を拡大させることができるか。
需要創造が大事。民間消費支出/GDPの割合は増加している。
生活水準の向上により吸収する能力があるのがアメリカの強さ。

アメリカと真逆が中国である。
消費が減り投資が高まっているのが中国。
総固定資本形成/GDPが主要国の中で高い。支出の資産計上による将来への繰り延べが投資。すぐに需要を増やせるがコストは後払い。きちんと稼働しなければ不良資産になる。
住宅→過剰な住宅が大都市周辺に連立 既に住宅投資は低下傾向。今後劇的な低下が予想される
設備投資→極端な投資をしてきた。典型的なのは鉄鋼。世界の粗鋼生産のシェアを一気に拡大。先に説明した3つのフリーランチがあったから。あらゆる分野で今や設備余剰を抱えている。
インフラ→唯一、公共投資が成長を支えていたが、息切れ状態。
これらから、中国は負の後遺症を抱えている

投資による成長は投資額が増えていかないといけない。中国の投資はこれから収縮していく。経済規模が小さくなることすらあり得る。
消費で成長するためには労働分配率の上昇、貯蓄率の低下が必要。今の中国で起きるかというと難しいのではないか。将来が厳しくなる中で貯蓄を減らして消費が増えるか。

中国の危機が今起ころうとしている。15年8月からのマーケットの背景。

過大投資をもたらせた背景
投資採算により投資を抑制する機能がない。共産主義だから。アクセルしかない。
燃料(マネー)がたっぷりあった。外貨準備の増加がマネーの増加の理由。中国のマネーの供給は外貨で可能になってきた。
最近、中国の外貨準備が減っている。中国は経常収支の黒字があるので外貨準備が減っている。これまで中国に入っている資金が流出していることが窺える。

日本の外貨準備1.2兆ドル(世界2位)。中国は3.9兆ドル。中国は莫大な外貨準備がある。
対外純資産が重要。日本3兆ドル。中国1.78兆ドル。中国の外貨準備の半分以上は借金である。中国の外貨準備は張子の虎。外貨決済の余力がなくなり機能停止に陥るリスクがある。

中国の外貨準備は海外からの借金。民間の外貨保有を認めていないので、中央銀行が外貨を吸い上げる。民間からの資金流出があると外貨準備が減る。

現在、空前の金融緩和の最中。
人民元は弱くなる。中国に投資していた華僑資本が中国から逃げていく。急激に起きて人民元暴落が起きると危機が起きる可能性がある。中国は資本規制を厳しくしたりしているが、いつまでもつか分からない。
労働者の生活を良くすることにフォーカスしてこなかった。規模を大きくして威信を強めることにフォーカスしてきた。

中国の衰弱で恩恵を受ける国もある。インドやベトナム。日本やメキシコも恩恵がある。
世界の生産を独占していた中国が弱くなると他の国に波及する。

異常に低い金利による先進国の消費拡大がある。
生活水準の向上 技術革新により、いずれ、人間は頭を使って労働する必要がなくなる。
レジャーで頭を使う。今後、レジャー産業が盛り上がる。
中国がこけても、人類繁栄のトレンドは変わらない。

日本はどうか。
空前の順風が吹いている。
日本の株式市場は大きな繁栄と下落を繰り返してきた。波がある。地政学的理由ではないか。スーパーパワーとの付き合い方が日本にとって重要になる。
冷戦の終結により、優等生から落第生になった。自動車と電気の繁栄がアメリカのおかげだった。アメリカから導入した技術でアメリカで売っていた。アメリカあっての戦後の繁栄が90年代。半導体シェアは90年の50%から20%に。
日米同盟の終結により戦後の繁栄が破綻した。
韓国・台湾に取って変わられた。失われた20年の最初の10年。

今、日本は復活している。
日本は新しいモデルが確立された。
価格重視から品質優位。スマートフォンの部品。

中国vsアメリカという対立軸で、地政学的な有利な配慮が日本にもたらされる。円安の容認などが典型。

大事なことは、価値がどのように作り出されているか。価値創造のメカニズムの健全性・持続性。
今の日本には価値創造の健全性・持続性がある。
日本株「100年に1度」の波が来た!
武者 陵司
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・2012/12/18 海外ETFの活用方法 具体的に何に投資し、どのようなポートフォリオを組むといいのか【ETFカンファレンス2012より】
・2014/10/18 楽天証券が海外株式の特定口座に対応へ






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2015年11月04日

「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2015」に投票しました!

Fund of the Year 2015に投票しました。
・「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2015」の公式ページ
151103 投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2015.png

Fund of the Year は、ブロガーのrennyさんイーノ・ジュンイチさんm@さんまっき〜さん、そして、竹川美奈子さん(金融ジャーナリスト)、島田知保さん(イボットソン)、えんどうやすゆきさんによって企画されています。

Fund of the Yearは。証券会社(投信販売会社)の宣伝やうたい文句にまどわされず、自分たちにとって本当によいと思える投資信託を投信ブロガーたちが投票で選び、それを広めることで「自分たちの手でよりよい投資環境を作っていこう!」というイベントです。
投票資格は「投信ブロガー」であることで、投信ブロガーか否かの判断は運営委員会が行います。
自分の票が有効になったのかどうかはよく分かりませんw。なりすましのために投票を宣言したブログ投稿日を入れるなど、厳重な集計体制がとられています。
投票者一人について5ポイントを持ち点とし、この5ポイントを1つから5つまでの投資信託に振り分けて投票する仕組みです。
結果の発表は2016年1月15日、日比谷コンベンションホールで行われます。

私は、2012年、2013年と投票しましたが、2014年は投票していません。忙しかったからというのが最大の理由です。
2014年度の結果はこちら↓
・2015/1/11 個人投資家が買いたい投信と金融機関が売りたい投信は全然違う 〜投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2014より〜

近年、じわじわではありますが、資産形成世代での積立投資が少しずつ普及してきており、低コストのインデックス商品が日本でも充実してきました。

2015年のインデックス商品のビッグニュースは下記2つでしょう。
特に、楽天証券と三井住友アセットマネジメントが、確定拠出年金(DC)用にのみ取り扱っていた低コストインデックス商品を楽天証券が通常の投資信託で取り扱うようにする、というニュースです。信託報酬が0.2%とかの商品投入なので、ほぼ限界の領域に近づいてきたと思われます。他の運用会社がどう追随してくるか見ものです。
恐らく、2015年度はこのニュースに関する新商品に投信ブロガーたちの投票が一定割合で流れると予想されます。ただ、4本同時とかで、商品が分散されるため、結果にどう反映されるかは未知数です。
Fund of the Yearと合わせて、インデックス投資家の選ぶ2015年度のビッグニューストップ10とかもあったら面白いかも・・

○ブラックロック(2015/9/29)ETF のトップ・ブランド「i シェアーズR」が国内初の最小分散 ETF など日本株を投資対象とする ETF4 銘柄を東証に同時上場予定
http://www.blackrock.com/jp/literature/press-release/blkj-20150901-press-release-jp-ja.pdf
(追加されるETF4 銘柄)
銘柄コード 銘柄名 対象指数 信託報酬(税抜)
1475 i シェアーズ TOPIX ETF 東証株価指数(TOPIX) 0.06%
1476 i シェアーズ J リート ETF 東証 REIT 指数 0.16%
1477 i シェアーズ MSCI 日本株最小分散 ETF MSCI 日本株最小分散インデックス 0.19%
1478 i シェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り ETF MSCI ジャパン高配当利回りインデックス 0.19%

○楽天証券・三井住友アセットマネジメント(2015/9/14)楽天証券で最も低コストのファンドが登場!低信託報酬のDCファンドを一般向けに販売開始
プレスリリース https://www.rakuten-sec.co.jp/web/company/newsrelease/pdf/press20150914.pdf
楽天証券での解説ページ https://www.rakuten-sec.co.jp/web/info/info20150911-02.html
(新規取り扱い商品)
・三井住友・日本債券インデックスファンド:NOMURA-BPI(総合)連動
 信託報酬 年率0.1728%(税抜き0.16%)
 信託財産留保額 なし
・三井住友・DC外国債券インデックスファンド:シティ世界国債インデックス(除く日本、円ベース)連動
 信託報酬 年率0.2268%(税抜き0.21%)
 信託財産留保額 0.2%(購入時0.1%、解約時0.1%)
・三井住友・DC全海外株式インデックスファンド:MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本、円ベース)連動
 信託報酬 年率0.27%(税抜き0.25%)
 信託財産留保額 なし
・三井住友・DC新興国株式インデックスファンド:MSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当込み、円ベース)連動
 信託報酬 年率0.6048%(税抜き0.56%)
 信託財産留保額 なし

私の個人的な2015年ホットニュースは、今まで恐らくどこにも開示がなかったと思われる、ネット証券での海外ETFの残高ランキングが日経新聞の記事で明らかになったことです。ここにちなんで、VTに投票したいところですが、自分は持っていないのでやめておきます(笑)。
(参考)2015/8/8 海外ETFのネット証券大手3社の残高ランキング ダントツ1位はVTで残高299億円、上位20本の合計残高は1178億円

前置きが長くなりましたが、2015年度の私の投票です。
実は個人的には現在ホールド中で「運用会社グッジョブ!」と5票を入れたい某ETFが1つあるのですが、一部のマニア向けで、まあ他に誰も投票しないだろうし、やめようと思いました。
低コストインデックス商品発売ウェーイや、VT(バンガード・トータル・ワールド・ストック)などは、私じゃなくても他の皆さまが投票されると思いますので、これもやめようと思いました。
また、インデックス商品での長期運用は、ポートフォリオをどう組み合わせるかが重要であって、個別の商品で低価格化が進むことは個人投資家にとっては良い話ですが、特定の商品を選ぶのは本質的でもないので、やめようと思いました(ポートフォリオ的に5票を按分するのはありかもしれませんが)。

というわけで、今回は、いろいろあるにせよ、既存の金融機関の販売姿勢と比べるとはるかに顧客志向で日本国民の資産形成に貢献しようという志をもって日々精進しておられる独立系投信にしようと思いました。顧客志向ある挑戦者を投票で少しでも引き上げよう、という趣旨です。

とはいえ、ビジョンに共感したからとか、そういうカッコ悪い理由で投票もしたくないので、モーニングスターのサイトで確認できる、過去5年のトータルリターン及びシャープレシオ、最低条件として、長期実績(過去5年程度)がベンチマーク(インデックス)に負けていたら棄権にしよう、という判断軸で判定しました。
Fund of the Yearは、過去の傾向を見るとインデックス商品に偏るので、少しでも独立系投信の引き上げに貢献すべく集中投票にするという方針です。
さわかみファンド、ひふみ投信(+ひふみプラス)(レオス・キャピタルワークス)、コモンズ30ファンド、ザ・2020ビジョン(コモンズ投信)、結い2101(かまくら投信)、みのりの投信を対象にしました。セゾン投信はバランスファンドなので他が日本株アクティブ運用の中でパフォーマンス比較ができないので今回は除外しました。
ブログ執筆時の2015年11月3日時点の情報で判断しています。

このような厳正な審査の結果、「ひふみ投信」に5票としました。
151103 ひふみ投信パフォーマンス(201509現在).png

トータルリターンは過去5年年率22.59%(カテゴリー比+1.64%)、過去3年年率31.73%(カテゴリー比-1.70%)、過去1年年率16.54%(カテゴリー比+9.39%)で、過去5年でのカテゴリ順位は上位42%で平均よりちょい上といったところ、過去1年は上位19%と奮闘しています。過去5年のシャープレシオ1.54。
トータルリターンは過去5年で「超すげー」というほどでもないですが、シャープレシオはカテゴリー順位上位10%(過去1年は上位19%)と、安定度が高く収益を上げているということになりますので、「優秀」であると言えます。勝負に行かれるより「下げない運用」の方が重要でしょう。過去3年の実績がベンチマーク比で負けてますが、過去1年は優秀ですしファンド・オブ・ザ・イヤーは2015年度の投票なので、うるさく言うのはやめておこうと思いました。
ひふみ投信の運用の詳細については運用報告書とか詳しくチェックしていないのであんまりよく知りませんが、シャープレシオが優秀なのは、藤野英人さんのFacebookの投稿を見ている限り、資金流入が増加基調なのとキャッシュを持っておいて下げたときに買いに行く運用をしているためっぽいです。詳しくは機会があれば取材したいですね。「ひふみプラス」(ひふみ投信と中身は同じだが、直販ではなく販売会社を通じて買える投信)は私も一応少し持ってるんですが、運用報告会とか行ってみたいですね。いつやってるのか知らないけど(笑)。

ザ・2020ビジョンは、運用実績が1年半ちょっとで、実績判定が難しく、過去1年のパフォーマンスはひふみ投信が上なので今回はひふみ投信の勝ちとしました。過去1年でどうとか言っても仕方ないですが、シャープレシオは過去1年0.38あまりよくないです(暴れすぎ?)。ひふみ投信は過去1年1.38です。糸島孝俊さんというファンドマネージャーが運用する投信ですが、どんな方か存じませんが伝聞情報では優秀なファンドマネージャーらしいので頑張っていただきたいところであります。ちなみに、私は雀の涙ほどの口数を買わせて頂いております。

みのりの投信も運用実績が1年半ちょっとで、実績判定が難しく、過去1年のパフォーマンスはトータルリターンでひふみ投信が上なので回はひふみ投信の勝ちとしました。ただ、シャープレシオは2.21でカテゴリー順位は1位です。シャープレシオが2を超えるとは超優秀と言えますが、ただ、キャッシュ割合が40%と、ちょっと運用が保守的すぎるという見方も出来ます。今後のトータルリターン向上に期待したいですね。そういえば、みのりの投信は独立系投信ではありますが、マーケティングは直販方針ではなく、ネット証券経由での資金獲得狙いですね。ですので、あまり活発に表にも出てこない印象があります。ちなみに、私は雀の涙ほどの口数を買わせて頂いております。

さわかみファンド、結い2101、コモンズ30は、カテゴリー比での運用実績マイナスなのと、明らかにパフォーマンス実績を見てもひふみ投信の勝ちと判定しました。(さわかみファンドは過去10年でかろうじてベンチマーク比プラスですが、過去5年以内が良くない)
なお、この3本は私は持っておりません。結い2101は以前に資料請求だけして力尽きて離脱しました。

というわけで、ひふみ投信さん、勝手におめでとうございます(^^)/
とは言え、実は私は、ひふみ投信はファンドサイズがひふみプラスと合わせて運用残高が800億円を超えるところまで来ているので、今後のパフォーマンスの再現を危惧しています。特に中小型株の運用に強いのがひふみ投信なので、ひふみ投信の売買が投資対象の企業の株への影響が大きくなったり、大型株での運用が増えていって運用スタイルが変わる可能性もある気がします。アクティブ運用はどんなプロに聞いても運用残高は小さいほど運用の自由度が高いのでパフォーマンスが出しやすく、だいたい日本株の中小型株の運用は200〜300億円程度までが望ましいいと言う中、私の不安を払拭する実績を将来において出していかれることを祈念しています。

なお、今回、日本株の過去5年の上位投信を見ていたら、私はふだんアクティブ投信をチェックしないので知らないものもありまして、けっこう面白そうなのもあるんだなと思いました。
モーニングスターで投資信託 >ファンドランキング >リターン >国内株式型 >5年間です。
なお、ひふみ投信はトップ20に入っておりません。
執筆時の過去5年リターン実績上位5本
1 DIAM 新興市場日本株ファンド(DIAM)過去5年年率36.91% 純資産40億円
2 SBI 中小型割安成長株F ジェイリバイブ 『愛称:jrevive』(SBIアセット) 過去5年年率33.78% 純資産93億円
3 証券ジャパン日本株オープン 『愛称:きらめき』(DIAM) 過去5年年率32.23% 純資産15億円
4 大和住銀 日本小型株ファンド(大和住銀) 過去5年年率30.12% 純資産82億円
5 日本新興株オープン(日興) 過去5年年率28.35% 純資産105億円

人知れず、100億程度未満の運用残高で高パフォーマンスな投信というのは、実在するようです。もちろん、事前にどう見つけ出すか、あるいは、実績が良かったが再現性がいかがか、という問題はあります。過去のパフォーマンスが良くてまだ残高が大きくないから買えば良いっていうものでもありません。
SBI 中小型割安成長株ファンド「Jrevive(ジェイリバイブ)」という投信には興味を引きました。エンジェルジャパン・アセットマネジメントという会社の代表取締役・宇佐美博高氏が助言しSBIアセットマネジメントが運用しているので、実質的なファンドマネージャーは宇佐美博高氏という方のようです。外資系運用会社出身です。中小型割安成長株が投資対象で、「財務健全性に優れ業績も安定しており、割安性・成長性の高い企業」をタイミングよく売買するようです。信託報酬は1.836%(税込)と低くはないですが、今のところパフォーマンスを出しているので構わないでしょう。チーム体制、代表の宇佐美博高氏のご経歴やビジョンの詳細、ポートフォリオの売買プロセス、リサーチ方法など、少しネットで調べたくらいでは分からないことがたくさんあり、運用パフォーマンスのの再現性はよく分かりませんでした。
アクティブ運用の5つのP(「フィロソフィー(Philosophy)=投資哲学」、「ピープル(People)=人材」、「プロセス(Process)=投資プロセス」、「ポートフォリオ(Portfolio)=ポートフォリオの構成」、「パフォーマンス(Performance)=運用効果」)と言いますが、もっと個人投資家への情報開示等が進んでいくと望ましいですね。

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